【非常時用】太陽光パネルと延長コードを直接つないで電源を確保する方法

地震などで停電した場合、屋根に太陽光パネルが設置してある家庭でも、自立モードの無いパワコンで系統連携している太陽光パネルは、使えない状態になる場合が多いです。
そこで、太陽光パネルの直流電源で交流機器を動かす方法をご紹介します。
太陽光パネルの周辺機器(パワコンなど)が壊れたりして使えなくても、太陽光パネルから出ている導線を身の回りにある延長コードの導線と直接つなげば、携帯電話やパソコンの充電、ポータブル蓄電池への充電のほか、LED照明が使えます。
この方法は非常時の電源確保に限ります。
また、法(電力法)には触れない方法ですが、正規での使い方ではありませんのでご注意ください。

【準備するもの】

①延長コード2本
②ニッパー
③ビニールテープ(絶縁用)

【手順1】太陽光パネルを直列につなぎ、90V~240Vの電圧を作る

電圧は90V~240Vの間であればどのような電圧でもOK。
家庭の屋根に設置してある太陽光パネルは100Vくらいに調整してある場合が多いので、そのまま使える可能性大。(その場合、太陽光パネルからパワコンに入っていく導線を切断して、導線をむきだしにする)
注意!導線をむきだしにした時は、太陽光パネルからのプラスの導線とマイナスの導線を接触させないように!

Max.power voltage(Vmp)=37.1Vのパネルを直接に3枚つないで約110V

 

【手順2】太陽光パネルのプラスとマイナスの導線を延長コードの導線とつなぐ

延長コードの電源プラグ側を残し、ニッパーなどを使って別の端を切断し、2本の導線をむき出しにする。
太陽光パネルからのプラスとマイナスの導線と延長コードの導線をつなぐ。(どちらにつないでもOK)
注意!1本ずつつなぐ。つなぎ終わった方にはビニールテープを巻いて作業中の導線どうしの接触を防ぐ。

 

つないだ後は、ビニールテープなどを巻いて導線どうしの接触を防ぐ。

【手順3】延長コードの電源プラグをもう1つの延長コードのタップに差し込む

注意!太陽光パネルと繋がなかった延長コードの電源プラグの刃(先端)にはビニールテープを巻く。(写真右側の赤いのがビニールテープ)

 

【手順4】延長コードのタップにACアダプターなどを差して使う

iPhoneに充電したところ、1時間で19%→81%。
使う機器は携帯電話、パソコン、LED照明に限定したほうが安全。

充電中の赤いランプが点灯中

【補足】

・太陽光パネルの直流(DC)電源は交流(AC)機器でも使える

・交流100V用延長コードは直流を流しても使える

・太陽光パネルは曇りや雨でも発電する※曇りと影ができるのとは違う

・太陽光パネルの電圧が90V以下でも、蓄電池には少しずつ充電できる

・携帯電話の充電やLED照明の点灯にはある程度の電流(A)が必要(発電量による)

・使う機器は携帯電話、パソコン、LED照明に限定したほうが安全

・太陽光パネルから出ているプラスとマイナスの導線は接触させない(ショートします!)

・電圧を計測するテスターがあると便利で使い方も簡単(価格は1,000円くらい)

・電流の計測の仕方は難しく、知識と技術が必要

 

ご不明な点などございましたら、NPO法人環境エネルギー技術研究所にお問合せください。
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