【電気のきほん】直流(DC)と交流(AC)

直流(Direct Current,DC)・・・常に一定方向に流れる電流
交流(Alternate Current,AC)・・・一定の周期で大きさと向きが交互に変化する電流
日本では、電力会社から一般家庭などに供給される電流は交流、乾電池や蓄電池、太陽電池など各種電池で発生するのは直流です。

(写真:Wikipedia

直流給電の歴史は古く、1880年代までさかのぼります。
発明家として有名なエジソン(Thomas Alva Edison)は、白熱電灯などの機器に電力を供給するために直流給電を提案していました。
一方、テスラ(Nikola Tesla)と米国 Westinghouse Electric Co.は交流給電を提案し、交流が世界の標準となりました。
交流の理由はいくつかありますが、長距離で大規模な送電を考えた際に電圧を簡単に昇降できる交流の利点が大きかったといえるでしょう。

さて、ここからは、今の暮らし、これからの暮らしを考えてみます。
つくった電気をその場で使えば(地産地消にすれば)、送電距離を短くでき、この問題は解決します。
また、効率の高いDC-DCコンバータ(直流で電圧を変換する装置)が安価に利用できるようになりました。
身の回りにあるテレビ、パソコン、携帯電話、ゲーム機などACアダプタを繋ぐものは直流で駆動するものばかりです。
さらに、省エネ家電と言われる冷蔵庫やエアコンなどはインバータを搭載していて、交流を一度直流に変換し、その後、高周波の交流に変調しています。
この変換ロスがなくなったら…!

続きは、連載【直流ワールドを広めよう!】第1回「直流がエコなわけ」をご覧ください。